ご挨拶

水谷 徹 (みずたに とおる) 昭和大学 脳神経外科講座 主任教授  /

MIZUTANI Tohru / Chairman and Chief Professor , Dept. Neurosurgery, Showa University,Tokyo,Japan

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2012年4⽉より昭和⼤学 医学部 脳神経外科学の主任教授として日夜 昭和大学 脳神経外科 約50人の仲間ーと一緒になって、みんなで患者さんの治療に、手術にと 励んでおります。
私は、1984年に東京⼤学を卒業後、科長となった2001年より脳動脈瘤、頚部頚動脈狭窄、バイパス術などの脳⾎管障害の⼿術治療、良性脳腫瘍の⼿術を中⼼に約11000件の手術を主導してきました。最近では 血管内か開頭か という解説記事とともに、Yahoo ニュースとデイリー新潮に ” 神の手 ” と栄誉な紹介していただきました。


中でも脳動脈瘤、解離性脳動脈瘤の手術は得意としており、無血手術が可能な本邦を代表する脳神経外科医と自負しています。

また主導した頚部頚動脈内膜剥離術は1000例を超えました。安全な術式を開発、標準化を行い全国に多くの術者を育成し、昭和大学では99%と安定した成績を誇っています。

患者さんへのメッセージと脳動脈瘤手術に対する考え

⼿術は、“安全、確実” と無血の術野” が何より⼤切だと考えています。手術を受けられるすべての、ひとりひとりの方ついて、きめ細かくデータを検討し、最善の治療をおススメし、わかりやすい説明を心掛けています。開頭による脳動脈瘤の手術は血管内治療と違って、再発がほとんどない根治術であることと,実際の術野ですべてが細かく見られるので,どのような処置も即座に可能である安全性が最大のメリットです。ただ高齢者や動脈瘤の状況で、経過観察がよいと思った方には経過観察を勧め、血管内治療がよいと思った方には血管内治療を勧めており、本当に開頭が最善と思う方に開頭術を勧めています。開頭の場合は ” 頭をボウズにするんですか” と言われる方もおられますが、決してそのようなことはなく、髪の毛はそのままです。手術創は髪の毛の中に入れるので外からわかることはなく、入院期間は10-14日、手術後 2-3日でほとんどの方は食事や歩くことが可能です。仕事の復帰は退院後2週間から1か月後です。退院後2週間で元気にゴルフをされている方もおられます。

さらに、私が手術を行った⽅は、ずっとおつきあいさせていただくことを信条としており、首都圏有数の検査機関であるメディカルスキャニングと連携して定期的に半年から1年に一度、MRIやCT検査を施⾏してずっとフォローさせていただいています。フォローしている方は1000人を超え20年以上に及ぶ方も少なくありません。脳動脈瘤は約半数は増大し、また、根治性のある開頭手術を行っても、10年を超えると手術部位とは別の新生動脈瘤が発生して破裂する可能性が高まるというデータもあり(現在のようにMRIが普及していなかった1990年代のデータですが)、長期フォローは必須です。

2012年より2023年まで、12年連続で Best Doctors に選出されています。

脳の手術

脳神経外科の手術は顕微鏡で行います(マイクロサージェリー)。脳は柔らかく、重要な細かい血管(穿通枝)や神経がミリ単位ではりめぐらされており、未破裂脳動脈瘤ではこれらをできるかぎり傷つけないように手術する必要があります。脳の手術は術者のスキルがものを言う世界です。脳のマイクロサージェリーはとても繊細で、安定したハサミや吸引管の動きのもとに達成される無血の術野は脳神経外科医の誇る ”芸術 ” といってもよい手技です。少しでも出血させてしまうと重要な穿通枝が見えにくくなり確実に穿通枝を温存するためには無血の手術を目指す必要があります。また、私自身、無血手術ができる術者と自負しており、実際の手術動画はYouTube水谷無血手術、あるいはホームページにアップしている手術動画でご確認ください。脳動脈瘤の手術を術者、指導助手として約2000件経験しており、また、治療難易度の高い動脈瘤に関して(2001.7 – 2021)大型巨大動脈瘤(15mm以上)119件、傍前床突起内頚動脈瘤146件、後頭蓋窩動脈瘤155件の手術を経験しています。

診察のご希望

昭和大学病院脳神経外科で月曜午後外来をしております。診察のご希望、手術の相談は、昭和大学脳神経外科ホームページをご覧いただき、簡単なものでもかまいませんので、紹介状をご用意いただき、昭和大学 脳神経外科外来 (予約受付 03-3784-8419) あるいは じあいクリニック(渋谷)外来にお越しください。私に執刀を希望される方は責任をもって執刀させていただきます。セカンドオピニオンも受け付けております。また昭和大学の関連施設である、AOI国際病院柏たなか病院には手術のサポート、指導助手として参加しています。

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